レキオ!!「連載エッセー」

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琉球新報本副読誌 「週間 レキオ」 No.1202 連載カフェエッセー P6
「親育て・子育てパンダー一番届く褒め方ー」
連載③が掲載されましたアップ

セミナー  5月17日(土)に決定しましたピカピカ(テーマは、近々発表!)
前回は、セミナー直前に殺到してしまい、お断りした方も大勢いましたので お早めぶーんにお申し込み下さいねびっくり!!

~コーチングドットプラス スタッフ MIYA~      

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【見出し】一番届く褒め方

島袋十史樹

 「子供は褒めて育てなさい!」
 僕らの小さいころからずっと言われ続けてきた言葉だ。確かに褒められることは子供にとっては大きな喜びだし、前向きに取り組む力になるだろう。
 コーチングでは褒めることを「I(私)メッセージ」「YOU(あなた)メッセージ」「WE(私たち)メッセージ」の3つに分けて考える。例えば、教室の掃除をある児童が一生懸命頑張ってくれたとき、先生が「きれいにしてくれて先生はうれしいな」と自分の感情を伝えるのがIメッセージ。YOUメッセージは、「先生に言われなくてもちゃんと掃除をしてくれている。君はえらいね」といった上からの評価が入った褒め方。WEメッセージは「君が教室をきれいにしてくれたから、クラスのみんなも気持ちよく勉強ができるよ」というように「わたしたち」を主語にする表現のこと。
 褒めるときに、自分の評価が入ってしまうと子供は不必要に他人の評価を気にするようになるかもしれない。一方、わたしはこう思う、という伝え方はストレートにうれしい感情につながりやすいと思う。また、わたしたちはこんなふうに君のことを思っているという伝え方は、自分が必要とされているという前向きな感情につながりやすいのではと思う。どのやり方がいいというのではなく、場面に応じて一番届く褒め方を試してみてはどうだろう。
 ただ褒めすぎるとあまりよくない。テストでいい点を取った子供を褒める場面を想像してみてほしい。そこで純粋に喜びだけを感じてくれればいいが、次回もいい点を取らなければならないと親の無言の期待を感じると、プレッシャーを与えることになってしまうからだ。「今度のテストは100点だったんだ!」と事実を褒めて評価はしない。それがどのくらい頑張った結果なのかは子供自身が一番よく知っていると思う。あとは、どういう勉強をしたら100点が取れたのか? などと質問してみれば子供が自主的に目標に向かっていくと思う。
 今日から早速、いろんな褒め方を試してみてはどうだろう。注意深くわが子を観察し、とにかくスキあらば褒める。自分が感じたことを評価を加えずにトコトン褒める。事実に目を向け行動自体を褒める。ただ、わが家の場合、娘たちは僕がどんな場面で褒めてくるかを予測して、そのタイミングがくると半笑い状態で待っている。コーチとしてまだまだ修業が必要のようだ…。